今月の温鉢『白川と蕪のみぞれ餡掛け』は、季節の移り変わりを表現した一品。

「シラカワ」とは白甘鯛のことで、ぷりぷりとした身を高温の油でパリパリに仕上げています。 外は香ばしく、中はふわっとした甘鯛の旨味が広がり、絶妙なバランスを感じられます。

上にかかっているのは、柚子の香りがほんのり漂う温かいみぞれ餡。 甘鯛との相性が良く、優しい味のバランスが抜群です。

見た目には、寒い季節にぴったりなみぞれ雪をイメージし、パリパリとした甘鯛の食感は霜柱を連想させます。 ナノハナが添えられ、冬の中に訪れる春を感じさせるような、洒落た一品。 親方の細やかな季節感が光る一皿です。

【鮨くまくら】で味わう『白川と蕪のみぞれ餡掛け』は、目で見て、香りで感じ、味わいで季節の移ろいを楽しむ特別な料理。 味だけではない、この季節ならではの風情を感じにいらしてくださいね。